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RSSのアクセス解析が無料でできる「F」というサービスもある。
これを使えば、RSSの購読者数(あくまで近似値)の推移、RSSリーダーやアグリゲーションサイト別の購読者数、各記事のクリック数、RSSに挿入した広告のクリック数などをレポート画面を通じて知ることができる。
アメリカのサービスであるためインターフェースが英語で表示され、日本語の情報を伝えるRSSは正しく表示されないが、RSSのアクセス解析を実際に体験してみるのには、十分に役に立つだろう(Fの日本語でのサービスは、2006年より開始される予定)。
RSSのアクセス解析ツールを通じて得たデータは、マーケティング分析にどのように利用できるのだろうか。
ここでは「アクセス数」「購読者数」「クリック数」から読み取ることができる事柄を解説しよう。
アクセス数RSS経由のアクセス数は、従来のウェブアクセス解析ツールではブラウザのブックマークからのアクセスやURLの直打ちなどと一緒にされて「リファラーなし」「トラフィック元不明」のアクセスとして扱われていたもので、把握できなかった部分である。
それゆえ、この数値を把握して、全体のアクセスの中での影響の大小などの実態を明らかにするだけでも意義は大きい。
今後、Iの登場によって、RSS経由のトラフイックは間違いなく増えるが、そこでの対策を考えるうえで、最も必要な要素のひとつである。
購読者数企業がRSSを利用して情報を発信した場合、タイムリーに届けることができるユーザーはどのくらいの数なのか-RSS購読者数は、この影響範囲を把握するための指標となる。
また、RSSを通じてダイレクトに情報を受け取るユーザーは、ブログやソーシャルブックマークサービスなどのサイトを通じて、受け取った情報を他のユーザーに伝達するインフルエンサーになる可能性が高く、RSSの購読者数の把握は、口コミのトラフイックを考えるうえでの重要な指標である。
クリック数クリックの数やクリックの傾向は、RSSそのものの効果を検証するのに役立つのはもちろん、RSSとメールなどの既存手法の比較にも使える。
また、目的やテーマ、あるいは表現方法が異なるRSSの効果を比較することで、ユーザーの反応を分析することもでき、高い反応を生むコンテンツの傾向の把握にもつながる。
日本語環境でRSSのアクセス解析ができるサービスとしては、企業向けに特化した有料のサービスではあるが、「R」などもある。
Fと同じように、RSSの購読者数(あくまで近似値)やRSSリーダー別の購読者数、RSS全体のクリック数、各記事のクリック数の推移などをレポート画面を通じて知ることができるのは言うまでもないが、加えて、この「RSSsuite」では、RSSに端を発する間接的なトラフィックの効果もあわせて把握できる「ブログトラッキング」機能が提供されている。
RSSリーダーなどを通じて得た情報によって、それぞれのユーザーはウェブサイトに来訪するだけでなく、ブログやソーシャルブックマークサービスなどに情報を転記したりもする。
そして、その情報のリンクをたどって、今度は別のユーザーがサイトに来訪することもある。
いわゆる口コミによる伝播であるが、RSSでは、この口コミによって新規トラフィックが誘導されることも多いため、それを把握する機能が設けられているのである。
この効果測定によって、次のようなことがわかる。
「どのような記事」に「どこから」「どれぐらいの数」のトラフィックがあるのか。
「RSSからのアクセス」「CGMからのアクセス」「検索からのアクセス」のようにアクセス別に分類されたレポートから、「どんなコンテンツが口コミを発生させやすいのか」、それにより「どんな口コミが発生したのか」。
このように、効果測定によって得たデータを分析することで、情報の広がり方を知ることができる。
そうすることで、口コミを発生させるためには、どのような記事を作成すればいいのかを理解することもでき、明確な方針を定めることも可能となる。
ロコミを活性化させることでトラフイックを多く集める手法を、SEO(SearchEngineOptimization=サーチエンジン最適化)と対比させて、SMO(SocialMarketingOptimization=口コミ最適化)と呼ぶ人もいる。
これについては、T氏が自身のブログで分析しているとおり、メディアサイトであるか企業サイトであるかにかかわらず、トラフィックを外部から誘導するためには、検索エンジンのような大きなトラフイック源からのトップダウンのトラフィックだけでは不十分である。
ブログネットワークからのボトムアップのトラフィックをも意識する必要があり、それにはSMO対策が不可欠であるということだ。
ちなみに、TはSEOとSMOについて、特徴を次のように対比させて結論づけている。
SEOキーワードSMOコミュニティ会話、対話ブログで評価が高いコンテンツつまり、SEOとSMOの両方の対策をきっちりと施せば、トップダウンとボトムアップの両面のトラフィックを最大化することができるのである。
RSSやブログに特化した効果測定ツールは、もはや単にウェブサイトヘのトラフィックの傾向分析を行うだけでなく、そこから一歩踏み込んで、どのようなコンテンツを発信すればトラフィックを最大化できるのか、あるいは口コミを発生させることができるのか、といったことまで把握できるようになってきている。
最近マーケティングの分野で注目されているCGMや前述のSMOを意識していくのであれば、こうした新しいトラフィック傾向に最適化されたツールの導入は、もはや不可欠であろう。
プログトラフィックの記事単位で効果測定ができるブログトラッキングなどのシールを使うと、ブログ記事へのトラフィックがどのように発生し、伝播するかをある程度まで把握することができる。
CGMを考えるうえでは、このトラフィックの伝播のプロセスについても意識しておいたほうがいいだろう。
ブログに記事を投稿してから以降の主なトラフィックの発生を時系列で並べると、次のようになる。
RSS購読者からのトラフィックが発生するRSS購読者がソーシャルブックマークサービスに登録。
閲覧ユーザーにより、ソーシャルブックマークサービスからのトラフィックが発生する。
RSS購読者、ソーシャルブックマークサービス閲覧者が、それぞれのブログに記事として投稿。
個別のブログ記事からトラフィックが発生する。
ブログにリンクが張られることにより、元記事の被リンク数がアップし、検索エンジンの上位に表示される。
その結果、検索エンジン経由のトラフィックが発生する。
(検索エンジン経由の来訪者がRSS購読を登録する)。
それぞれのステップが美しく有機的につながっており、トラフィックの増加にスパイラル状に貢献しているため、私はこれを「ブログトラフィックのバリューチェーン」と呼んでいる。
このうち、からまでのトラフィックは、おおよそl~2日ぐらいの間に集中的に発生して、やがて収敵する。
これに対して、のトラフイックは、その数日後に発生し始め、爆発的な量ではないものの、断続的に長期にわたって続く傾向がある。
RSSを効果的に用いて高い伝播力を生み出すためには、ただウェブサイトを工夫すればいいというものではない。
総合的な視点から、こうしたプロセスの傾向や特徴を知り、それをふまえたコンテンツ作りや施策をとっていく必要があるだろう。
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